すき家が全国規模での全店舗閉店を発表した。これは、食品の異物混入問題が発端となっており、深刻な事態に発展している。問題の始まりは、今年1月に発覚した味噌汁へのネズミ混入事案であり、その後3月にはゴキブリ混入が確認された。
すき家はこの事態を重く受け止め、3月31日から4月4日までの期間に、全国約1970店舗の営業を一時停止することを決定
した。公式サイトでは、詳細な調査結果が公表されており、店内カメラの映像から、冷蔵庫の扉にひび割れがあり、そこからネズミが侵入する可能性が高いと結論付けられている。また、味噌汁の具材が大冷蔵庫で一時保管されている間に混入した可能性があると説明されている。
営業停止期間中、すき家は外注の害獣対策を徹底し、商品提供前の目視確認の強化や従業員への衛生教育の再実施、定期的な建物点検など、再発防止に向けた具体的な対策を打ち出している。しかし、顧客からは不安の声が上がっており、店舗での飲食に対する信頼が揺らいでいる。
飲食業界における衛生管理の難しさが浮き彫りとなる中、消費者の安全を守るためには、さらなる対策が求められている。すき家は、信頼回復に向けて適切な対応を行う必要がある。ネズミやその他の異物混入の問題は、飲食業界全体にとって大きな課題であり、今後の動向が注目される。