日本の音楽シーンに衝撃が走った。シングライクトーキングのギタリスト、西村智彦さんが61歳で永眠した。令和7年6月5日、彼の死が公式サイトを通じて発表され、ファンや関係者の間に深い悲しみが広がっている。
西村さんは、2023年にステージ4の高等癌であることを公表し、病と闘い続けながらも音楽への情熱を失わず、活動を続けていた。21年から始まった病との戦いは4年以上に及び、昨年にはシングライクトーキングの35周年記念コンサートに出演し、奇跡の復帰を果たした。しかし、癌の再発後、彼の病状は次第に悪化。最後の瞬間まで音楽に対する強い意志を持ち続け、バンドメンバーやファンへの深い愛情を胸に、シングライクトーキングの一員としての誇りを貫いた。
西村さんは、バンドの創設メンバーとしてその繊細で情熱的なギタープレイでサウンドの中核を担い、ソロ活動や他アーティストへの楽曲提供、ライブサポートなど、幅広いフィールドで活躍してきた。音楽プロデューサーとしても、多くの才能あるアーティストを支え、育て上げた存在であった。
彼の穏やかな人柄と情熱に満ちた音楽性は、数えきれないほどの人々に愛され、尊敬され続けてきた。西村智彦さんが奏でたギターの音色は、これからも私たちの心の中で生き続けるだろう。ご家族やご遺族には心よりお悔やみ申し上げ、彼のご冥福をお祈りいたします。