フリーアナウンサーの渡邊渚氏が、フジテレビでの過酷な労働環境を告発しました。渡邊氏は2023年8月にフジテレビを退社後、PTSD(心的外傷後ストレス障害)を患っていたことを明かし、その原因や辛い経験について語りました。
渡邊氏は2020年にフジテレビに入社し、早くから多くの人気番組に出演していましたが、2023年7月には体調不良で入院し、長期休業を余儀なくされました。彼女はInstagramで自身の状態を報告し、食事や歩行、指の動きに支障をきたすほどの苦境にあったことを伝えました。その後、PTSDの専門治療を受け、最近ようやく日常生活を取り戻せるようになったとしています。
渡邊氏の告発は、フジテレビの労働環境の深刻さを浮き彫りにしています。彼女によれば、早朝から深夜まで働き続ける生活が常態化しており、休暇すら取りづらい状況であったといいます。特に若手女性アナウンサーが体調を崩すケースが相次いでおり、同局の厳しい労働条件が問題視されています。
さらに、渡邊氏は自身の経験をもとに、フジテレビの人事体制において人気アナウンサーに仕事が集中する傾向があり、その結果として過重労働が発生していると指摘しました。制作側の視聴率重視の姿勢が、アナウンサーの健康を脅かす要因になっているとのことです。
現在、渡邊氏はフリーランスとして活動を再開し、PTSDに関する講演も行っています。彼女は、自身の経験を通じて、労働環境の改善を訴え続ける意向を示しています。今後の彼女の活動と、テレビ業界における労働環境の変化が注目されます。