朝ドラ『虎に翼』で主演を務める伊藤沙莉さんの壮絶な生い立ちが、視聴者の関心を集めています。9歳から子役として活動を開始し、俳優としてのキャリアは20年を超える伊藤さんですが、その背景には多くの困難がありました。

彼女は韓国人の父と日本人の母の間に生まれ、千葉県で育ちましたが、12歳のときに父親が会社の倒産をきっかけに蒸発。その結果、家族はバラバラになり、母と兄弟は母子家庭として厳しい生活を強いられました。母親はペンキ職人として働き、伊藤さんは幼少期から家計を支えるために努力しました。

伊藤さんの演技力は、彼女の苦労に裏打ちされたものであり、特に朝ドラ『ひよっこ』での役柄がブレークのきっかけとなりました。現在放送中の『虎に翼』では、1930年代の日本初の女性弁護士をモデルにしたヒロインを演じており、視聴率も好調です。コラムニストの木村孝さんは、彼女の演技が視聴者に支持される理由であると指摘しています。

また、伊藤さんのプライベートにも注目が集まっています。2020年には幼馴染の男性との交際を明かしましたが、最近の報道によれば、現在は脚本家の来竜太さんと交際中であることが確認されています。二人は仕事を優先しつつも、互いに支え合う関係を築いているようです。

伊藤沙莉さんの人生は、困難な環境から這い上がり、女優として成功を収める姿が多くの人に感動を与えています。彼女の今後の活躍にも期待が寄せられています。