園まりさんが、7月26日に東京都内の病院で心不全のため80歳で亡くなりました。横浜市出身の彼女は、幼少期からモデルとして活動し、11歳で童謡歌手としてデビュー。その後、1962年に結成された「3人娘」として一世を風靡し、1963年にはNHK紅白歌合戦に初出場しました。「逢いたくて逢いたくて」や「夢は夜ひらく」などのヒット曲を多数発表し、彼女の甘い歌声は多くのファンに愛されました。
園さんは2008年にがんを発症し、手術を受けるも、5年前に再発。その後も治療を続け、2020年には母親の介護に専念し、結婚を果たさずに独身生活を続けていました。彼女の人生には、家族の複雑な事情が影を落とし、父親の影響で家計を支えるために働き続けることを選びました。
また、彼女の私生活には大物政治家との噂や作曲家との熱愛がありましたが、結婚には至りませんでした。最近では、老人ホームでのボランティア活動を行い、同世代の方々に喜ばれる存在として親しまれていました。2020年には転倒し骨折を経験し、そのリハビリを経て新たな生活を見直す機会を得ました。
園まりさんは、芸能界から一時的に身を引くこともありましたが、2006年から活動を再開し、ファンとの交流を大切にしてきました。彼女の存在は、かつてのアイドル時代を知る世代にとって特別なものであり、今後もその姿を見せ続けることを多くのファンが願っています。