「ブルー・ライト・ヨコハマ」のヒットなどで知られた歌手で女優のいしだあゆみ(本名石田良子=いしだ・よしこ)さんが11日午前4時48分、甲状腺機能低下症のため都内の病院で死去した。76歳。大阪府出身。葬儀は近親者で行った。17日に所属事務所が発表した。
プライベートでは俳優・萩原健一さんと1980年に結婚したが、1984年に離婚している。
離婚の際には1人で会見。「専業主婦ではないので家庭をおろそかにして主婦失格です。自分勝手な気苦労ばかりが重なって、どうしようもない私に愛想が尽きました」と淡々と語った。
萩原さんの私生活での事件などが別離の大きな一因とみられたが、萩原さんを責めることなく、自身の心の内を語り、凛とした姿を見せた。
萩原さんとの結婚は1977年10月から78年3月に日本テレビ系で放送されたドラマ「祭ばやしが聞こえる」で共演したことがきっかけだった。80年に婚約会見を開き、結婚披露宴も行ったが、のちに事実婚だったと萩原さんは告白していた。
「ブルー・ライト・ヨコハマ」は累計150万枚のミリオンヒットとなり、NHK紅白歌合戦で3度歌唱した。女優としてもさまざまな映画、ドラマで活躍。フジテレビ「北の国から」で田中邦衛さん演じた五郎の妻やTBS「金曜日の妻たちへ」での名演でもお茶の間の人気を博した。