5人組ロックバンド「礼賛」のメンバーでお笑いコンビ「ラランド」サーヤとバンド「ゲスの極み乙女。」などの川谷絵音が19日に公式Xを更新。礼賛の16日の大阪公演の客席で発生した痴漢被害について、運営側の対応などが物議を醸していたトラブルについて声明を発表した。
バンドでボーカルを務めるサーヤは「現在も運営と話し合いを続けています。前回の声明では言葉足らずで混乱を招いてしまい申し訳ありません。何よりも、被害を訴えている女性に心より謝罪いたします。スタッフの対応、声明、全てにおいて不快な思いをさせてしまったこと、大変申し訳ありませんでした。直接の謝罪とケアを最優先にするよう求めてきましたが、このような形でさらに傷つける結果になり、全く女性を守れなかったことについて本当に反省しています」し、改めて騒動を謝罪した。
続けて「今回の件を受け、ライブ中のオペレーションの見直しを進めてもらっています」とし、「警備の強化 警備員の増員、客電の完全暗転を避ける、全スタッフのマグライト携帯、痴漢行為があった場合にすぐに中断できるよう各ブースと連携、など」「痴漢行為が発生した場合の対応 容疑者を隔離し警察に引き渡すまで移動させない、など」と具体例を示した。「この他にも、全スタッフの意識として“丸く収めよう”という姿勢を絶対に持たず、解決まで真摯に対応を続けるようお伝えしました。また可能な限り、ライブ中の会場を撮影するスタッフを配置し、何かあった場合に記録を確認できるようにできないか要請しています。改めて、今回の件で多大なご迷惑をおかけし、大変申し訳ありませんでした。最後に、被害を訴えている女性に対して、誹謗中傷は絶対におやめください。よろしくお願いいたします」と訴えた。
川谷も自身のXを通じ声明を発表。「本件の対応をしたスタッフや会社と話し合い、事実確認を続けていました。前回は言葉の足りない投稿になってしまい申し訳ありませんでした。スタッフの対応含め、ご迷惑をおかけした被害者の方へ心より謝罪いたします。被害者の方への誹謗中傷も絶対にやめてください。お願いします。痴漢行為は絶対に許すべきではありません。関係各所、スタッフ共々引き続き対応していきたいと思います」と記した。
そして「もし痴漢行為と疑われるようなことがあったらスタッフ、もしくはステージ上の僕らに知らせてください。スタッフにも最終的には僕らに言うように伝えます。ライブ中でも演奏を止めます。警備を強化し、問題が起きないよう監視を行うとともに、有事の際にはすぐに声をかけられる状況を作ります。マグライトを携帯し、有事が発生した際はすぐにライトで照らし、照明ブースにもライトで合図を送り、客電を上げます。容疑者は警察に引き渡すまで隔離エリアから一切移動させないようにします。絶対に自分たちのライブで犯罪が行われないようにします」とつづった。
さらに「僕は色々なバンドをやっているのですが、ライブに来る方が不安にならないように、どのバンドでも対策を徹底します。バンドのライブ現場で起きたことなので、僕らにも責任があります。今回の対応に関して改めて謝罪させてください。申し訳ありませんでした」として謝罪した。
主催イベンター・コンサート運営会社のキョードー大阪(大阪市北区)は19日、公式サイトで本件についての声明を発表。対応への批判については「不快な思いをされた方がいらっしゃったことに対し、深くおわび申し上げます」と謝罪。一方、事実確認の結果、「終演後、第三者の目撃者(お客様)に任意でご協力いただき、警察立ち合いの下で痴漢行為と疑われる事象は認められないという証言が提示されました」と否定している。