元SMAPリーダーで国民的タレントだった中居正広氏(52)が芸能界から引退して2か月。久しぶりにその近況が報じられ、話題となった。
2024年末より取り沙汰された女性とのトラブルが要因となり、1月23日に芸能界からの引退を発表した中居氏。
3月上旬には『ザ!世界仰天ニュース』(日本テレビ系)で長年タッグを組んできた笑福亭鶴瓶(73)が自身のトークライブで中居氏について「元気」だとし、よく電話がかかってくるとも明かしてファンを歓喜させたことも記憶に新しい。
さらに3月18日発売の『女性自身』(光文社)では、中居氏が引っ越しを検討しているとも報道。記事によれば、中居氏は都内に複数の不動産を保有しており、現在も2016年に購入した都内一等地に建つマンションの一室に住んでいるという。隣接する2部屋を新築で購入し、壁をぶち抜いて1つの部屋にするというリフォームを施し、購入額とリフォーム代を合わせると10億円は下らないとされる。
「『女性自身』ではこの部屋が女性トラブルを起こした“現場”だと報じられ、SNSではさまざまな意見が上がる展開も見せていますが……中居さんは芸能界を引退した身。蓄えは少しでもあったほうがいいと考え、売却を検討しているということのようですね」(ワイドショー関係者)
そんななか、制作会社関係者は言う。
「引退を発表してもうすぐ2か月が経過しようとしていますが、中居さんは、引退前は誰もが認めるTVスターで主要民放キー局すべてにレギュラー番組がありました。ですので、各局も緊急の対応に追われましたよね。そして、TBSの『THE MC3』もタイトルを変更し、大幅リニューアルが敢行されましたね」
中居氏、ヒロミ(60)、東野幸治(57)がMCを務めた『THE MC3』は、24年5月6日の特番を経て同年10月21日から月曜9時枠でのレギュラー放送がスタートしたものの、24年末に中居の女性トラブルが報じられたことで事実上の休眠状態にあった。
「『THE MC3』のレギュラー放送開始からわずか4か月ほどで中居さんは引退。放送回数もわずか6回でしたし、このまま終わらせてしまっては重鎮のヒロミさんと東野さんに対して失礼だということもあり、ヒロミさんと東野さんの2人を残し、『タミ様のお告げ』として3月24日よりスタートすることが発表されました。
ただ、中居さんが抜けてヒロミさんと東野さん2人MCというのは明らかなパワーダウンですし、“タイトルがダサくないか?”“すぐ終わりそう……”などとTBS内でも厳しい声が上がっているといいますね」(前同)
■騒動の影響は甚大……フジの“ギャラ交渉”に変化
中居氏の女性トラブルで、最も大きな影響が及んでいるのがフジテレビだ。トラブルには同局の幹部社員も関与していると報じられており(フジテレビは否定)、同局の対応を巡り、約80社のスポンサー企業が撤退。3月末には第三者委員会からの報告がある予定だが、いまだにほとんどのスポンサー企業は戻ってきておらず大変な状況にある。
前出の制作会社関係者はこう話す。
「当然のことではありますが、多数のスポンサー企業が撤退したことでフジの番組の制作費がとんでもなく減っています。実は同局では近々、かつて人気を博した『平成教育委員会』を思わせるような教育系のバラエティ特番が予定されているといいますが、タレントへ支払うギャラの額、さらにはギャラ交渉の仕方にも変化が生じているんです」
フジテレビに限らず、テレビ局には各タレントに支払う“ギャラの実績”というものがあり、「ゴールデン1時間番組なら〇万円」という具合に前回いくら払ったかというデータが蓄積されているという。
「タレントにはその実績ベースでギャラが支払われ、仮に予算が厳しい場合には“今回は実績からマイナス2万円でお願いします”や、逆に余裕がある場合には“2万円上乗せします”といった話が番組放送後にされるわけです。ただ、基本的には実績通りのギャラが支払われる。
ですが今のフジテレビは、これまでの“実績”通りのギャラは支払えない状況にあるといいます。そのため、キャスティングの段階でスケジュールの確認と合わせて、“ギャラはこれになりますがいかがでしょうか”と事前交渉が行なわれているんです。ただ、その額は“実績”の6掛け、7掛けだといいますね……。
事前に交渉するのは、放送後に揉めないためですよね。何も言わなければ、タレント、プロダクションサイドは“実績”通りもらえると思っているわけで、後に払えない、となるとトラブルになるのは必至ですからね。大騒動を機に、ギャラの額だけではなく提示と交渉の仕方も変わったということです。
そうした話からも、やはりフジテレビの台所事情の厳しさがうかがえますし、スポンサーほぼなしの状態は1月末以降ずっと続いてしまっているわけで、4月以降の制作費はより厳しいことになっていきそうですよね……」(前同)
中居氏の引退から2か月ほどが経過したものの、テレビ各局への余波はいまだ大きいようだ。