「関東連合」の元メンバー山口哲哉容疑者(46)が、タイ・バンコクの高級住宅街で身柄を拘束されました。拘束された際、山口容疑者は金髪に短パン姿で、メディアの問いかけを嫌がるように手で払いのけていました。彼はカンボジアを拠点とする詐欺グループの幹部であり、バンコクで身柄を拘束された際には誰かに電話をかけている様子がカメラに捉えられました。
身柄拘束時の様子を目撃したバイクタクシーの運転手は、「警察が半日待っていて、夕方、犬を連れて出てきたところを拘束した」と証言しています。現地の警察は山口容疑者に、日本からの逮捕状らしき書類を示していたということです。
山口容疑者は、カンボジアの首都プノンペンにある日本料理店「胡蝶」の実質的なオーナーでもあります。この店では、白身魚・キノコ・白菜などが入った鍋に魚の煮付けが提供されています。「胡蝶」は詐欺グループの拠点に弁当を配達していたとされています。
「胡蝶」で撮影された動画には、Tシャツ・短パンにサングラスというラフな格好で部下とみられる人物らに指示する山口容疑者の姿が映っていました。また、2023年に「胡蝶」を独自に取材した際の映像からは、壁に青森・大間産のマグロを仕入れた際のステッカーなど、高級食材も扱っていたことが見てとれます。
店は2023年、プノンペンのアパートにあった特殊詐欺グループの拠点で日本人20人以上が拘束された直後、突如閉店しました。山口容疑者のものとみられるSNSには、中東ドバイの高層ビルをバックにポーズを決める様子や、背中に入った巨大な鯉の入れ墨を見せる写真などが投稿されていました。
タイ警察は、山口容疑者がカンボジアの他、タイやミャンマー、ベトナムを行き来しながら特殊詐欺に関わっていた可能性があるとみて、日本の当局と連携して捜査を進めています。
フジテレビ,国際取材部