ミャンマー大地震 死者は隣国タイとあわせて150人以上 タイ・バンコクのビル崩壊現場では懸命の救助活動続く

ミャンマー中部を震源とするマグニチュード7.7の大地震の死者は、これまで隣国のタイとあわせて150人以上にのぼっています。ビルが崩壊し、捜索活動が続けられているタイの首都・バンコクから中継です。

バンコクのビルが崩壊した現場の前です。タイの気象当局によりますと、これまでに余震が70回以上起きるなど不安な状況が続いています。私の後ろには高さ20メートルほどのがれきの山が出来ていて、ここから見えるだけでも150人以上の警察官や消防隊員、軍の関係者が現在も懸命の捜索活動を行なっています。

こちらでは何台もの重機が使用されているのですが、大量のがれきを前に作業は難航しているもようです。現場では夜通し捜索活動が行われていますが、この現場ではこれまでに8人が死亡、20人以上が負傷しました。また、ビルの中や周辺にいた作業員ら101人が、依然として連絡が取れていないということです。

地震発生時に屋外にいた男性は「(横にあった)ビルが倒れるかと思って怖かった。たくさんの人が混乱してビルから出てきた」と話しています。また、地震発生時にオフィスにいた女性は「地震発生時に真っ先に家族のことが頭に浮かび電話したが、連絡が取れなかったから心配だった」と語りました。

きのうは地震の影響で鉄道がストップするなど公共交通がマヒしていましたが、けさまでに地下鉄の一部の路線を除いて再開されています。一方、壊滅的な被害を受けたミャンマー中部・マンダレーなどでは、電気や水道などのライフラインが止まっているうえ、通信状況が悪く、救助活動の手も追いついていないとみられます。

こうした中、ミャンマーと友好関係にあるロシアと中国から救助隊員や医師らが被災地に派遣されたことが分かりました。ミャンマー軍事政権は144人が死亡したと発表していますが、犠牲者はさらに増えるおそれがあります。

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