日産自動車は、内田誠社長の退任報道を受けて、株価が急上昇しています。2025年2月27日、東京株式市場で日産の株価は前日比約5%上昇し、投資家の期待感が高まっています。内田社長は2019年12月に就任しましたが、在任期間中に株価は約47%も下落し、歴代社長の中で最も低いパフォーマンスを記録しました。このため、経営陣の刷新が求められており、今回の退任報道がポジティブに受け止められたと考えられます。
また、内田社長の退任により、以前から噂されていた本田との経営統合交渉が再開される可能性が報じられています。これにより、株価の上昇がさらに促進されています。投資家は、この経営統合によるシナジー効果や業績改善の期待から、日産株への投資を強めています。
一方で、社長交代が実際に業績を改善するかどうかは別問題との意見もあります。内田社長在任中に株価が半減したことから、経営陣の責任は重く、過剰な役員報酬が問題視されています。経営改革が必要との声も多く、業績不信やリストラ、交渉の破断といった課題が山積しています。
日産は過去の経営失敗を繰り返さないためにも、抜本的な改革が求められています。新しい社長がどのような方針を打ち出すのか、そしてそれが実際に業績にどのように反映されるのか、今後の動向に注目が集まります。