自民党東京都連は、NPO法人代表の渡辺カンコロンゴ清花氏を、夏の山陰戦東京選挙区の候補として擁立する方向で調整を進めています。しかし、この動きに対し、自民党内の一部から疑問の声が上がっています。渡辺氏は過去に報道番組で自民党の政策に対し批判的な発言を繰り返し、安倍晋三元首相を侮辱するような投稿をしていたことが問題視されているためです。
自民党の有村元女性活躍担当大臣は、渡辺氏が2014年に投稿した内容を引用し、権力を持つ者を馬鹿にすることが現在の安倍政権に対する見解とされていると指摘しました。渡辺氏のSNSアカウントは現在非公開となっており、これに対するネット上の反応も活発です。
渡辺氏は、12日の夕方にはNPOの代表としての地位にありましたが、13日朝には元代表となっていたことが確認されています。この急展開を受け、自民党内での批判が高まり、特に安倍元首相を侮辱した人物を候補に選ぶことは、自民党の保守的信念に反するとする声が多く聞かれます。
一部の議員は、渡辺氏の発言が自衛隊をも侮辱するものであり、これを候補者として認めることは自民党自身の信頼性を損なうと懸念を示しています。ネット上では「自民党は終わってしまった」などの意見も見受けられ、党の方向性に対する不安が広がっています。
このような状況を踏まえ、自民党は今後の対応を慎重に検討する必要があると言えるでしょう。渡辺氏の擁立が進む中、党内外からの反発は一層強まる可能性が高く、今後の政治的展開に注目が集まっています。