氷川きよしが46歳の誕生日を迎える2024年4月27日、彼は長年所属していた長プロダクションから独立し、新たに設立した会社「絆」を発表しました。この発表により、氷川は約1年半ぶりとなる歌手活動を再開することを宣言しました。彼は2000年にデビュー以来、23年連続でNHK紅白歌合戦に出場し、日本の演歌界を牽引してきた存在です。しかし、2022年末の紅白を最後に活動を休止しており、その理由として「心と体が思うようにならなかった」と語っています。
活動再開に向けて、氷川はアメリカでの数ヶ月の滞在や絵画の習得を通じて心身のリフレッシュに努めてきたと言います。そして、彼は新たなスタートの決意を示し、「絆」という名前には、どの時代にも変わらず大切なものは絆であるという彼の信念が込められています。
しかし、独立後の道のりは厳しいものとなっています。デビュー25周年を迎える今年8月には東京と大阪でコンサートツアーを予定していますが、チケットの売れ行きは芳しくないとのこと。特に、メディアでの宣伝が不足しているため、ファンの間での認知度が低下していると指摘されています。また、ファンの高齢化やコロナ禍の影響も影響しているのかもしれません。
さらに、氷川の独立には複雑な背景があります。彼の前事務所との関係が未だにこじれており、商標問題やファンクラブの運営も影響を及ぼしています。これにより、氷川はメディア露出がほとんどない状況に置かれており、芸能界での孤立が懸念されています。
このような厳しい状況の中でも、氷川の才能と魅力は揺るがない事実です。彼の復帰と独立は、日本の芸能界における構造的な課題を浮き彫りにしています。今後、氷川がどのようにこの困難を乗り越え、新たな道を切り開いていくのか、ファンからの温かい支援が求められています。